大阪市の就労継続支援B型事業所「カラードリーム」と山田工業所が共同開発した中華鍋「atsu熱」が、応援購入サイトMakuakeで公開から1時間で目標金額を達成しました。初日で100人超が支援し、当日のグルメランキング1位、総合2位となりました。

鍋は一枚鉄を叩いて成形する打ち出し製法で、27cmの家庭向けサイズかつ軽量が特徴です。製造の上流では、B型利用者がリサーチ・検品・発送準備を担い、作業が価値に結び付く体制を狙います。

就労継続支援B型は、一般就労が難しい人が作業で収入(工賃)を得る制度です。全国平均工賃は月2万3千円台にとどまり、低単価業務への依存が壁とされます。市場性ある自社プロダクトに関与する試みは、工賃向上の新たな選択肢として注目されます。

初日からの伸長は、老舗メーカーとの協働という社会性、1時間での目標達成という話題性、プロ仕様と家庭性を両立した機能の三点が背景とみられます。

今後は安定供給と品質、価格設定、販路拡大が課題です。継続販売が回れば、役割拡大と工賃の持続的上昇につながるかが問われます。販売と工賃の推移を開示し、共感購入から定常需要へ移行できるかが焦点です。

source: PR TIMES

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