2026年1月3日から17日までサウジアラビアで開催される「ダカール・ラリー2026」に、日本から唯一のバイク部門出場選手として参戦するトライアルライダー藤原慎也さん(1990年生まれ)が、12月2日に東京都渋谷区の渋谷キャストで壮行会を開き、総走行距離約8,000kmを走破し無事に帰国する決意を語りました。会場にはメディアや協賛企業、家族、共に海外ラリーに挑戦してきたライダー仲間らが出席しました。

藤原さんの挑戦は、製造業の松尾製作所がメインスポンサーを務める3カ年プロジェクト「SMRP」として2024年4月に始動。2025年10月の世界ラリーレイド選手権モロッコ大会(完走必須)で参戦権を獲得しました。完走率約50%とされるダカール・ラリーは、砂漠や山岳など過酷な地形を2週間で走り切るラリー競技で、2026年大会は紅海沿岸の都市ヤンブーを発着点に、約5,000kmがタイムを競う区間として設定されています。

壮行会では、3年間の歩みを映像で振り返るトークセッションに続き、メインスポンサーである松尾製作所の松尾基社長が「ケガなく、しかし攻めて完走してほしい」とエールを送付。藤原さんは、時速150km超でナビゲーションを行うラリーレイド特有の難しさや、モロッコ大会での集団食中毒を乗り越えた経験を語りつつ、「約8,000kmを走り切り、日の丸を掲げて日本に戻る」と力強く宣言しました。

マシンはホンダ・レーシング(HRC)が開発した世界限定50台のCRF450 RX Rallyで、軽い振動と6速ミッションにより体力面で優位性があるといいます。メンテナンスとラリー期間中の技術サポートはイタリアのRS moto RACINGが担当し、HRCと連携して整備やパーツ供給、手続き支援まで行う体制です。また、円安などで資金が逼迫する中、クラウドファンディングも実施しており、渡航費や現地活動費、トレーニング費に充てる計画です。

過酷さで知られる大会に唯一の日本人ライダーとして挑む藤原さんの走りと、その3年間の集大成がどこまで結果につながるかが注目されます。今後は国内外でのトレーニングとラリー参戦を続けながら、本番までコンディション調整と資金面の支援確保が課題となりそうです。

【プロジェクト情報】

藤原慎也 Road to ダカール・ラリー SMRP公式サイト https://smrp-racing.com

クラウドファンディング概要 https://camp-fire.jp/projects/890776/view

source: PR TIMES

Share.