東京都江東区の東日印刷株式会社が運営するロケ地提供サービス「Tロケ」に、長野県伊那市の「ハナマルキみそ作り体験館」が新たに登録され、ドラマやCM向けの撮影受け入れを始めました。料金は1時間あたり2万5,000円程度から、1日利用は5万円程度とし、撮影日は応相談です。

ハナマルキみそ作り体験館は、1918年創業の味噌メーカー・ハナマルキ株式会社が創業100周年を記念して建設した体験施設で、南アルプスと中央アルプスを一望できる立地と、雪山をイメージした真っ白な多面体デザインが特徴です。みそ作りに特化した体験施設は国内でも数が少なく、建築デザインの受賞歴もあることから、これまで映像作品の撮影が行われてこなかった「新鮮なロケーション」として注目されています。

外観に加え、絶景を望むオールホワイトの体験ルーム、ミニシアタールーム、吹き抜けエントランス、廊下や連絡通路など、敷地内の大半が撮影対象で、一部のみ立ち入り禁止エリアとしています。用途はドラマ、映画、CM、ミュージックビデオに加え、会議シーンや研究施設風のシーン、調理シーンなど幅広く想定されています。

今回の提携は、東日印刷のX(旧Twitter)投稿を体験館の館長が目にしたことをきっかけに、SNS上での交流から正式契約に発展した初の事例です。東日印刷は新聞印刷を基盤事業としつつ、不動産やロケ地提供など新規事業を展開しており、「Tロケ」を通じて地方施設の新たな収益源や地域の認知向上につなげたい考えです。

今後は、都市部だけでなく地方の特色ある建物や景観を掘り起こすことで、映像制作側のロケ地選択肢の拡大と、地域ブランディングの両立がどこまで進むかが焦点となります。

【施設情報】

所在地 長野県伊那市西箕輪2701

対象 体験ルーム、シアタールーム、エントランス、廊下、敷地内全般(一部除く)

料金目安 2.5万円/1時間~、5万円/1日(時間帯により変動)

source: PR TIMES

Share.