一次産業・食品領域のDXを手がけるDXONE株式会社は、受発注SaaS「Smart Order」と新たな仕入・在庫管理システム「Smart Stock」の連携により、青果卸現場で3か月スパンの赤字脱出や残業削減、在庫ロス削減を実現した事例が出ているとしています。ある野菜カット工場では、受注・営業事務担当が5名から1.5名体制に縮小し、売上も1年半で6億円から9億円へと約1.5倍に増加したとします。
青果卸や食品加工の現場では、いまもFAX・電話・LINEによる分散受注や紙伝票の転記、ロット別在庫の手作業管理が残り、旧来の単機能システムが乱立しているケースが多くあります。DXONEは、受注を一元管理する「Smart Order」と、仕入・在庫を管理する「Smart Stock」を連携させることで、受注→在庫→出荷→請求→会計までの情報をワンフロー化。入力の重複を減らし、伝達漏れを防ぐことで、在庫ロスや誤請求を同時に抑えるとしています。
Smart Orderは、FAXやLINE経由の注文も1画面に集約し、営業・事務・倉庫が同じ最新データを参照できる点が特徴です。ピッキングや出荷実績はそのまま請求・経理へ自動連携し、高齢の担当者でも扱いやすいシンプルな画面設計としています。一方のSmart Stockは、幅広い規格の商品を一元管理し、出荷実績と需要傾向から欠品・過剰在庫の両方を抑制。相場や仕入単価の変動を即時に売価・粗利へ反映し、買掛や支払い情報と連動させることで、資金繰りの見通しを日次で更新できると説明しています。
同社は導入プロセスとして、現状診断から現場プロセスの標準化、データ移行、操作教育、粗利日報の運用定着までを支援し、「棚卸の短縮」「ロス削減」「在庫回転率向上」につなげるとしています。今後は、青果卸だけでなく食品加工会社や農業法人への展開を進め、日次レベルで損益を把握できる「日次決算」型の経営スタイルが、他の生鮮・食品分野にも広がるかが注目されます。
【サービス情報】
Smart Order/Smart Stock
DXONE株式会社
問い合わせ:https://www.dxone.co.jp/contact
source: PR TIMES
