高松市のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)対策事業が、厚生労働省とスポーツ庁が実施する「第14回 健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働省 健康・生活衛生局長 優良賞を受賞しました。医療データからハイリスク者や治療中断者を特定し、受診から検査、診断、治療までをつなぐ仕組みを整えた点が評価されたといいます。取り組みには日本システム技術(JAST)とアストラゼネカが参画しました。
COPDは呼吸機能が低下する病気で、国内の推定患者数は約530万人とされます。一方で未診断・未治療が多いことが課題です。高松市では死亡率や医療費が全国平均を上回るとして、2024年3月以降に官民連携の施策を本格化させました。健診データや喫煙歴、服薬情報などを基に対象者へ通知し、医師会や呼吸器専門医と連携して受診導線を調整しました。
令和6年度の実績では、医療機関受診率が13%(前年度5%)、呼吸機能検査率が72%(同62%)、ガイドラインに即した治療率が56%(同32%)へ改善。国保では確定診断者の入院医療費・総医療費が減少傾向で、重症化予防と医療費抑制の両立が焦点になります(4〜12月集計)。今後は令和7年度も継続し、中長期で効果検証を進める方針です。
source: PR TIMES
