鹿児島県内で活動する地域おこし協力隊135人(令和7年9月末時点)を対象に、県が起業支援セミナーを実施しています。運営を担うのは自治体向け起業支援で実績のあるSocialups株式会社で、任期終了後も地域に定着し起業・事業継続を目指す人材育成を狙います。
セミナーは令和7年度事業として全2回構成で、11月14日に鹿児島市呉服町のコワーキング施設「HITTOBE powered by The Company」で第1回ワークショップを実施しました。参加した協力隊員は、身近な「困りごと(ペイン)」を洗い出し、課題解決のアイデア創出からMVP(最小実行可能プロダクト)の作成・検証までを4時間で体験。「ゴミの出し忘れ」「農家の人手不足」など、地域課題を起点としたビジネスの種が複数生まれました。
講師はStartupWeekend認定ファシリテーターの糸川郁己氏が務め、ヒアリングの重要性や、ターゲットと提供価値を一枚紙に言語化する手法を指導しました。参加者からは「卒隊後のキャリアのヒントになった」「起業直後の不安が整理された」といった声が上がり、起業への心理的ハードルを下げる場になったといえます。
第2回は令和8年1月30日に鹿児島県庁18階の「かごゆいテラスコワーキング」で開催予定で、県内の先輩起業家によるパネルディスカッションやアイデア発表を通じ、地域で起業する際の実情や課題を共有します。協力隊の定住・起業支援は人口減少下の地方に共通する課題であり、今回の取り組みが継続的な事業化支援のモデルケースとなるかが注目されます。
【イベント情報】
令和7年度 鹿児島県地域おこし協力隊 起業支援セミナー
第1回会場:HITTOBE powered by The Company
住所:鹿児島県鹿児島市呉服町2-8
第2回会場:かごゆいテラスコワーキング(鹿児島県庁18階)
住所:鹿児島県鹿児島市鴨池新町10-1
source: PR TIMES
