ニチレイフーズは2026年春季に、家庭用・業務用あわせて84品の新商品・リニューアル商品を発売します。内訳は家庭用が新商品19品(冷凍18、常温1)とリニューアル22品(冷凍17、everyONe meal1、常温3)、業務用が新商品27品(冷凍23、常温4)とリニューアル17品(冷凍14、常温3)です。発表は2026年1月9日です。

家庭用では、2025年度上期の家庭用冷凍食品市場が前年同期比102%と伸び、通年でも2015年以降11年連続で過去最高更新が見込まれるとしています(インテージSCIを同社が引用)。一方、実質賃金の減少や米価を含む食料品価格の高騰で家計負担が増すなか、同社は冷凍米飯を軸にメニューや規格、調理シーンを広げる「全方位」の提案を強化します。具体例として、発売25周年の「本格炒め炒飯」は卵増量で刷新し、フライパン調理を想定した「おうち炒め炒飯」や「焦がし醤油香るビーフガーリックライス」を投入します。猛暑対策として「レンジで冷たい」シリーズ(盛岡風冷麺、冷やし豚しゃぶうどん、冷し中華)も展開し、少人数世帯の増加に合わせたパーソナルユースと、価格と価値の釣り合いを意識したバリューバランスも掲げます。

業務用では、外食・給食・惣菜向けで食の外部化が進む一方、人手不足により調理の効率化・均一化、品質の安定化ニーズが高まると見立てます。新商品にはアマニ鶏を使ったスライスチキンやチキンステーキ、手仕込みえびフライ、過熱蒸気を用いた独自製法の「素材そのままにんじん(千切り)」などを挙げ、未加熱生IQF(急速凍結で扱いやすくする形態)の竜田揚げ類や、自然解凍で時短調理できる甘酢チキンなどもそろえます。さらに2026年4月に予定するニチレイフレッシュとの統合を踏まえ、素材から完成品までのラインアップで提案力を高める方針です。今後は、家庭用の節約志向と利便性需要、業務用の省人化・安定供給ニーズをどこまで同時に取り込めるかが焦点になりそうです。

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