岡山大学の研究グループは、全国の救急搬送データ「All-Japan Utstein Registry」を用い、2012~2023年の小児溺水関連の院外心停止を解析し、目撃者(市民)による蘇生法が人工呼吸つきから胸骨圧迫のみへ移る変化と、転帰への影響を検証した結果を公表しました。論文は2026年3月10日に医学誌Resuscitationに掲載されています。

溺水では、水の誤嚥などで呼吸が妨げられ低酸素になることが主因のため、胸骨圧迫に加えて人工呼吸(換気)を行うことが重要とされます。一方、成人の心停止で胸骨圧迫のみの蘇生が普及したことや、感染症への不安などを背景に、人工呼吸の実施率低下が指摘されてきました。

研究では、期間内の小児溺水による院外心停止症例を対象に、目撃者が行った蘇生法の種類と転帰の関連を評価しました。専門用語の「院外心停止」は医療機関到着前に心停止に至った状態、「蘇生法」は胸骨圧迫や人工呼吸などの一次救命処置を指します。

今後は、小児の溺水場面を想定した市民向け救命講習の充実や、人工呼吸をより安全に行うためのポケットマスクの普及など、実施のハードルを下げる取り組みが求められます。

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論文URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S030095722600095X
詳しい研究内容(PDF):https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r7/press20260319-1.pdf

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PRTIMES

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