厚労省の人口動態統計速報(2025年10月分)などを基にした推計で、2025年の出生数は約66万7542人(前年比約2.7%減)となる見通しです。2年連続で70万人を下回り、最少更新が続く中、2026年は60年ぶりの丙午に当たり、影響が焦点です。ベビーカレンダーが妊娠中・育児中の20〜40代女性935人に調査したところ、丙午の認知は「よく知っている」31.2%と「聞いたことがある」49.0%で約8割でした。一方、出産判断は「迷信は気にせず計画優先」76.2%、「あえて選ぶ」5.2%で、約8割が丙午を理由に避けない結果です。専門家は、親世代の平均が30歳前後で妊孕性(妊娠しやすさ)を意識し「1年待つ」余地が小さいとして、1966年のような出生急減(当時は前年比約25%減)は起きにくいとみます。背景として、出産決断の不安は金銭面32.0%が最多で、経済不安が少子化の主因になりやすいと指摘されました。今後は丙午要因より、家計・雇用の見通しや子育て支援策の実効性が出生の下支えにつながるかが注目されます。
【調査情報】
調査名:「丙午(ひのえうま)」と妊娠・出産に関するアンケート
対象:妊娠中・育児中の20〜40代女性935人
期間:2025年12月8日〜12月12日
方法:インターネット調査
source: PR TIMES
