SHINING 3Dの高精度3Dスキャナー「FreeScan Trak Nova」を使い、Liuzhou Yinrui Automotive(柳州銀瑞車業)が自動車の板金部品検査を効率化しました。従来、検査用ゲージの設計・製作に通常1.5〜2か月かかっていた工程を、3Dスキャンによる検査へ置き換え、検査の迅速化と開発コストの削減、新型車の市場投入スピード向上につなげたとしています。背景には、部品ごとに専用治具が必要なゲージ検査では、新部品のたびに開発・製造が発生しやすいという課題があります。現場ではエンジニアが部品の3Dデータを短時間で取得し、リアルタイムメッシュ機能で検査ワークフローを効率化したといいます。品質部門の責任者は、ゲージ開発に伴う一連の工程を省略できることで「プロジェクト期間を少なくとも3分の1短縮できる」と説明しました。両面検査が必要な場合にゲージが2セット必要になるケースでも、3Dスキャナーなら1回のスキャンで複数面を取得でき、非接触で多様な形状・サイズに対応できる点を利点に挙げています。今後は産業用3D計測の高度化が進む中、品質検査の省力化と開発期間短縮を後押しする活用が広がる見通しです。
