AILEX合同会社(東京都渋谷区)は2026年2月16日、弁護士事務所向けAIリーガルOS「AILEX」に関連し、AI判断の証跡(プロベナンス)を暗号学的に検証可能にする「VAP」と、司法AI向けプロファイル「LAP」の技術仕様をIETFへInternet-Draft「draft-ailex-vap-legal-ai-provenance-00」として提出したと明らかにしました。公開先はDatatrackerのURLです。
背景には、高リスク領域でAI活用が進む一方、「AIがどの根拠で回答を生成したか」「弁護士がどの段階で精査・修正したか」を第三者が事後に検証しにくい課題があります。EU AI Actでは高リスクAIの義務が2026年8月2日に適用開始とされ、ログ記録などが求められる一方、実装プロトコルの国際標準が不足している点を問題視したとしています。
仕様は2部構成・全22セクションで、VAPは6層アーキテクチャや完全性不変条件、外部アンカリング、エビデンスパック、弁護士精査イベント記録、精査率(Override Coverage)メトリクスなどを定義します。暗号基盤としてSHA-256ハッシュチェーン、Ed25519電子署名(RFC 8032)、AES-256-GCM暗号化、JSON正規化(RFC 8785)、UUIDv7(RFC 9562)を取り込み、監査向け外部アンカリングの基準にRFC 3161を挙げています。適合性レベルはBronze/Silver/Goldの3段階で、保持期間はVAPで6カ月・2年・5年、LAPでは司法用途としてSilverが3年、Goldが10年に拡張されます。
同社は2026年Q2のIETF会合で発表し、EU AI Actの適用時期(8月)に合わせた改訂提出を進め、ワーキンググループ採択と独立実装の獲得を目指すとしています。なおInternet-Draftの提出はIETFの承認・推奨を意味しない点は区別が必要です。
【関連リンク】
詳細URL: https://datatracker.ietf.org/doc/draft-ailex-vap-legal-ai-provenance
SaaSアプリ: https://users.ailex.co.jp
公式サイト: https://ailex.co.jp
