エスペックは2025年12月、AIサーバーの信頼性評価向けに、稼働時を想定した発熱負荷30kW・60kWでも試験できる高発熱負荷対応の恒温恒湿室ウォークインチャンバー2機種を発売しました。高温高湿条件の例として40℃・95%でも、試験室内の温度分布を均一に保てるとしています。背景には、生成AIの普及でAIサーバー需要が増える一方、高性能半導体の高集積化で発熱が増し、過酷環境での評価需要が拡大していることがあります。装置は温湿度を独自制御し、サーバー評価で推奨されるASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)の試験規格に適合した試験を可能にします。天井ダクトから吸い込みエリアへ送風し、前後を仕切板で区切ることで排熱の回り込みを抑え、吸い込み温度分布を均一化します。さらに温水クーラーを追加した新空調で冷凍機容量の小型化を図り、省エネと省スペース化も狙います。今後はAI半導体やデータセンター向けを含む環境試験分野で、評価ニーズの拡大が見込まれます。

source: PR TIMES

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