株式会社Definer(東京都千代田区)は2026年1月5日、特許技術を活用した「SANUS(上場監査クラウド)」の新機能として、生成AIを用いる「SANUS AI – AIマネージャー – ワークフロー分析と改善提案」の提供を始めました。Google WorkspaceやSlackなどの利用ログを横断分析し、1週間あたり数千〜数万件規模の活動履歴から業務の課題を可視化して改善提案まで自動出力します。

リモートワークやSaaS活用の拡大で成果物は追いやすい一方、成果に至る業務プロセスや対話の質が把握しにくくなり、隠れ残業、離職、ボトルネックの放置、不正兆候の見落とし、人的資本開示で必要となる非財務情報の説明の難しさが課題になりやすいといいます。SANUS AIは、行動(ワークフロー)と対話(コミュニケーション)の両面を客観データで数値化する狙いです。

分析対象は、Google Workspace/Slack/Salesforce/Zoomなど主要業務ツールの利用履歴で、「いつ・どのツールを・どれくらい使用したか」を基にスコアリングします。指標はワークフロー品質、効率性、コミットメント(プロフェッショナリズム)、過労リスク、セキュリティ脅威、退職リスクの計6項目です。深夜・休日の利用や休憩欠如などから勤怠打刻だけでは見えにくい長時間労働を過労(バーンアウト)リスクとして示し、活動量の急減やレスポンス遅延、カレンダーの空白化などのパターンから離職予兆の把握も支援するとしています。

セキュリティ領域では、深夜帯の大量ダウンロード、権限外フォルダへのアクセス試行、通常と異なるIPアドレスからのアクセスなど、平常時の業務パターンからの逸脱を異常として検知し、内部不正や情報持ち出しの兆候把握に用いる設計です。分析結果は、従業員向け、マネージャー向け、事業責任者向けなど視点別に最適化して自動レポート化し、現状(AS-IS)と改善後(TO-BE)をフローチャートで示すことも可能だとしています。今後は、人的資本経営の実践を後押しする機能拡充を進め、組織運営における「AIマネージャー」としての活用範囲を広げる方針です。

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