Solana向けRPC基盤「ERPC」は、ベアメタルサーバー利用者向けに、ノード復旧に必要なスナップショットをERPCのプライベートネットワーク内から直接取得する機能を提供し、ダウンロード時間を従来の数時間から5〜10分程度へ短縮するとしています。欧州で約2時間、アジアで約4時間前後かかるケースがあるとしており、最大40倍の高速化を見込むといいます。
SolanaのRPCノードやバリデータ運用では、再起動や再構築、障害復旧時にスナップショット取得が発生し、取得の遅さが停止時間の長期化や運用品質低下につながる課題がありました。今回の仕組みは外部インターネット経由を避け、ERPC運営ネットワーク内の近接経路で取得することで、距離や経路に起因する遅延を抑える点が特徴です。導入はオープンソース運用基盤「SLV」を用いる想定で、ワンコマンドでのセットアップにより手作業の削減と再現性向上を狙います。今後はネットワーク品質やハードウェア選定、SLVを組み合わせ、Solana関連基盤の提供品質向上に向けた開発を継続するとしています。
【関連情報】
SLVドキュメント https://slv.dev/ja/doc/mainnet-rpc/snapshot/
