nat株式会社(東京都渋谷区)が、国土交通省の「令和7年度 インフラDX大賞」で「スタートアップ奨励賞」を受賞しました。3Dスキャンアプリ「Scanat」をインフラメンテナンスの出来形管理に応用し、iPhone/iPadで現場を短時間に3Dデータ化してクラウド共有できる点が評価対象です。報告書類の作成は従来2週間以上かかる場合もあり、負担軽減につながるとされています。

インフラDX大賞は、データとデジタル技術で建設生産プロセスの効率化や働き方改革などに資する取り組みを表彰する制度で、国交省が進めるi-Construction2.0の流れも背景にあります。今回の選定理由として国交省は、舗装の部分的修繕(パッチング)で出来形管理をデジタル化し、作業箇所の見える化を通じて受注者と発注者が情報共有できる体制を構築した点を挙げています。

また、スマホ・タブレットとアプリの組み合わせで初心者でも3Dデータを作りやすいこと、クラウド経由でブラウザから共有や距離計測ができること、初期投資が少なく月額料金も安価で試行しやすいことも評価されたといいます。今後はトンネル工事や道路保全などへの展開が進めば、現地確認や移動回数の削減、記録・合意形成の迅速化といった面で、インフラ維持管理の省人化に寄与する可能性があります。

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