Polimillは12月26日、自治体向け生成AI「QommonsAI」の非構造化データ基盤の設計を公開しました。全国約600自治体・約20万人の職員が利用し、法令検索では独自の可変長分割「LawChunker」により検索精度92%(従来比2.1倍)をうたいます。法令の条・項・号や相互参照で文脈が途切れる課題に対し、XML構造を解析して分割単位を動的に切り替え、RAG(検索で根拠を集めて生成する手法)の参照精度を高めたとしています。取り込み処理はAWS Batchの並列化で速度を2倍にしつつ単価を維持したと説明。紙スキャンや図表を含む文書はマルチモーダルAIで意味を抽出する「GenAIネイティブ解析」を採用しました。運用面ではrequest_idでログを横断し、障害復旧時間を数時間から数分へ短縮したとしています。全国文書の横断検索は8地域にRDSを分散し、非同期接続で同時アクセスに備える構成です。1団体1000アカウントまで無償提供し、利用データの蓄積で基盤を改善する方針で、2026年には追加ツール展開も計画しています。

【サービス情報】

QommonsAI 公式サイト https://info.qommons.ai/

source: PR TIMES

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