遺伝子検査サービス「DNAスコア」を提供する株式会社seeDNAは2026年1月5日、運動能力に関する遺伝的傾向を示す検査項目を追加しました。同社は背景として、運動能力の遺伝率が約65.5%に達するとの報告や、英国の成人女性の双子4,488人を対象にアスリートステータスの個人差のうち遺伝要因で説明できる割合が66%と推定された研究例を挙げています。

同社によると、新項目は「運動神経」や競技適性を遺伝的側面から把握し、トレーニング設計や怪我予防の参考にする狙いです。遺伝と運動能力の関係では、双子研究などで遺伝の寄与が示されてきた一方、競技経験や練習量など環境要因も影響するとしています。

同社が例示する関連遺伝子には、瞬発力に関わるとされるACTN3(筋肉の収縮に関与するタンパク質)や、心肺持久力に影響する可能性があるADRB2、PPARGC1A(酸素を使ったエネルギー産生に関わるとされる)が含まれます。研究例として、700組の二卵性双生児を対象に3番・4番染色体上の特定遺伝子が関与する可能性が示された報告(Twin Research and Human Genetics、2012年2月)にも触れています。

検査は自宅で綿棒で頬の内側をこすって返送し、最短3日で結果確認できるとしています。遺伝子が能力の全てを決めるわけではないとしつつ、遺伝的特性の把握が競技選択や練習の効率化に役立つ可能性があるとしており、今後は検査項目の拡充や活用提案の広がりが焦点になりそうです。

Share.