VeritasChain Standards Organization(VSO、東京都渋谷区)は2026年1月13日、生成AIの監査証跡を扱うオープン仕様「CAP(Content / Creative AI Profile)」v0.2を公開し、AIが有害コンテンツの生成を行わず「拒否した」事実を暗号学的に証明できる拡張「Safe Refusal Provenance(SRP)」を追加しました。仕様はGitHubで公開し、ライセンスはCC BY 4.0としています。背景には、2025年12月以降に拡大したとされるxAI「Grok」の有害画像生成問題があり、同意のない性的画像(NCII)が生成可能になったとの指摘や、インドネシアとマレーシアが1月10日にアクセス制限、英国Ofcomが1月12日に正式調査を開始した状況を挙げています。VSOは、事業者が「拒否した」と主張しても第三者が検証しにくい点を課題とし、生成リクエスト(GEN_ATTEMPT)と結果(生成GEN/拒否GEN_DENY)をEd25519署名とSHA-256のハッシュチェーンで改ざん困難に記録すると説明します。プロンプト自体は公開せずPromptHashで検証できる設計で、また「全試行に結果が対応する」という完全性不変条件(∑GEN_ATTEMPT=∑GEN+∑GEN_DENY+∑ERROR)を示し、選択的なログ欠落を防ぐ狙いです。IETFで標準化が進むSCITTとも統合し、Merkle Tree証明などで外部検証を可能にするとしています。VSOは「世界初」を主張し、公開情報を対象に170件超を精査した5つの独立調査で同等の公開仕様が見当たらないと結論づけた一方、非公開実装は対象外としています。今後はIETF SCITT WGへのドラフト提出を進めつつ、50以上の管轄区域の規制当局と協議し、メディアやAI事業者向けの早期採用プログラムを準備するとしています。
