日本航空は、ZIPAIRのボーイング787-8型機(JA851J)の胴体側面にリブレット形状の塗膜を初めて施工し、2026年1月27日から国際線で運航を始めました。作業は成田国際空港のJAL格納庫で行われました。
リブレットは表面に微細な溝を作り、空気の流れの乱れを抑えて抵抗を減らす技術です。JAXAの推算では、胴体上部への施工拡大により巡航時の抵抗低減率は0.24%から0.31%へ向上します。成田—フランクフルト線の過去1年の燃料消費量を基にした試算では、年間の燃料削減は約154トン、CO2削減は約492トンと見込まれます。
施工は日本航空、ZIPAIR Tokyo、JAXA、オーウエルが連携し、オーウエルが改良を続ける「Paint-to-Paint Method」を使用しました。転写シートの圧着治具の改良と位置決め用サポート治具の開発で、施工品質と作業効率を高め、羽田に加えて成田でも施工可能なことを確認したとしています(関連特許:特許第6511612号)。
今後は長距離国際線での耐久性や美観、燃費改善効果を検証し、施工機体・範囲の拡大を検討します。あわせて、表面摩擦抵抗の低減率が約6~6.5%とされる新形状「鋭角片刃形リブレット」(日本特許第7770011号、米国特許US 12,415,596 B2)の研究開発も継続します。
【関連リンク】
参考プレスリリース(2025年1月10日付):https://press.jal.co.jp/ja/release/202501/008565.html
J-SPARC 航空機用高度化リブレットの開発:https://aerospacebiz.jaxa.jp/solution/j-sparc/projects/owell-jal
