慶應義塾大学薬学部とリサ・サーナ、一般社団法人ピアリングは12月23日、がん患者のピア・サポートコミュニティ「Peer Ring（ピアリング）」投稿を用い、患者経験を可視化する共同研究を始めた。対象は2017年7月1日〜2025年6月30日のダイアリーとレスポンス約132万件で、自然言語処理（NLP）や大規模言語モデル（LLM）などのAIで症状・有害事象、感情や悩み、診断や手術、抗がん剤治療といった治療イベントを抽出し、時系列で症状の推移（症状トラジェクトリ）を整理する。膨大な体験談から必要情報を探しにくい課題に対し、同じ経験を持つ人の声を効率的に見つける仕組みや、医療者・製薬企業が副作用傾向などを把握する基盤づくりにつなげる狙いだ。研究は慶應義塾大学の倫理審査で承認（承認番号：承250730-1）。今後、抽出知見の還元方法や活用範囲の設計が焦点となる。
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Peer Ring（ピアリング） https://peer-ring.com/
source: PR TIMES