アンリツは、非営利団体CDPによる2025年の気候変動評価で最高評価の「Aリスト」に2年連続で選ばれました。CDPへの回答企業は世界で22,100社超とされ、同社は温室効果ガス(GHG)排出削減や再生可能エネルギー導入、サプライチェーン全体の環境負荷低減、情報開示の質向上が評価されたとしています。
CDPは企業や自治体の気候関連情報の開示状況や管理体制を評価し、透明性向上を促す枠組みです。Aリストは対策の実績と開示の水準が高い組織に与えられます。アンリツは環境方針の改定などでグローバルの体制を強化し、海外拠点との連携を進めた点も背景にあります。
具体策として、建物別の使用電力量やリアルタイム電力使用量の共有で省エネ行動を促し、太陽光発電による自家発電を拡大しています。再生可能エネルギーの自家発電比率を2030年頃までに約30%へ高める「PGRE30」を掲げ、2024年度の太陽光による自家発電比率は12.5%に到達しました。
また、サプライヤーとの対話を通じて上流排出の削減を進め、新製品開発ではLCA(原材料調達から廃棄までの環境負荷評価)を用いて使用時の消費エネルギー低減も図っています。その結果、サプライチェーン全体のCO2排出量は2023年度比で4.6%減りました。今後は、再エネ比率の引き上げと開示の高度化を両輪に、削減施策の継続と実効性の検証が焦点になりそうです。
