NPO法人結び手(代表理事:福岡洸太郎)は、インド・ビハール州ガヤ県の村「Sundariya Nagar(スンダリヤ・ナガル)」で、2026年年明けから読み書き・計算を中心とする基礎教育活動を始めます。2025年12月26日に現地で住民や子どもへの聞き取りと学習状況の確認を行い、公立学校に通っていても基礎学力が身についていない実態を踏まえて実施を決めました。現地では「小学5年生でも1+1が分からない」といった状況が確認されたといいます。背景には、分からない点が放置され学びが積み上がらないことや、学校に行っても十分に教わりにくいという認識が固定化していることがあるとしています。支援は文房具の整備に加え、到達度に応じた学び直しを行い、子ども新聞、絵本、紙芝居、カードゲームなどを使って学習習慣とライフスキルの土台づくりも狙います。読み書き・計算を生活を守る基盤と位置づけ、将来の自立や不利益回避につなげたい考えです。医療面では、約5km先の私立病院は費用負担、約10km先の政府病院は混雑で当日診療が難しい場合があるとの声もあり、団体はまず教育の基礎整備から支援を進め、今後の選択肢拡大に結び付ける方針です。

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