カスタマークラウドは2026年を「第二創業元年」と位置づけ、構想中心から社会実装へ軸足を移す方針を示しました。拠点は渋谷スクランブルスクエアで、AGI(汎用人工知能)時代を前提に、技術単体ではなく産業・社会インフラとして定着させる仕組みづくりを主戦場に据えます。
同社は戦略・技術・デザインを一体で設計し、市場で「伝わる形」での展開を重視すると説明しました。プロダクト単体の開発よりも、マーケット内で意味を持ち続ける存在になることを狙います。取り組みとして、生成AIアプリを量産する体制「AI Dreams Factory」を挙げ、ローカルLLM(自社や地域で運用する大規模言語モデル)や国家AI基盤、AGI技術と金融インフラを組み合わせた基盤整備を進めるとしています。
また、渋谷からAI産業を面的に立ち上げる「Bit Valley 2.0」構想を掲げ、日本のAI産業を世界とつなぐ方針です。大使館や各国との連携、BytePlusやLarkなど外部パートナーとの協業を通じ、国家視点と市場視点を往復しながら事業を組み立てるとしました。加えて、複数の挑戦を束ねて価値を拡張する「連結経営(CC Konzern Model)」の考え方も示しています。今後は、渋谷を起点としたエコシステム形成が、国内外の人材・資本・技術の結節点として機能するかが焦点になります。
【イベント情報】
Global Video Hackathon 2025(国際AI映像ハッカソン)
https://www.customercloud.co.jp/event/aiavatargen/newyear2026/campaign/

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