ジョンソンコントロールズは2026年2月3日、1ギガワット級AIデータセンター向けの「リファレンス設計ガイド・シリーズ」(熱管理マネジメント)の提供を始めました。第1弾として、水冷チラープラントの設計指針を示し、220MW級セグメントの容量設計の考え方も盛り込みました。発表は米国ミルウォーキーで現地時間2月2日に行われ、日本語版は2月3日12時18分に掲載されています。
背景には、AIの進展でデータセンターの規模と複雑性が増し、ギガワット級の熱負荷を高効率に管理しながら、将来拡張しやすくサステナブルな施設設計が求められている点があります。ガイドはPUE(電力の使われ方の効率)やWUE(水使用の効率)の改善を目標に掲げています。
設計面では、ラック密度、気候条件、標高(高地補正)などの前提に合う冷却アーキテクチャを提示し、液冷・空冷のIT負荷を同時に支える統合サーマルアーキテクチャを解説します。CRAH(空調機)、ファンコイルウォール、CDU(液冷の冷却分配装置)、高効率YORK®遠心式チラーを、ビルオートメーションと統合して運用する考え方も示しました。TCS(テクノロジー・クーリング・システム)ループを含む設備ループの温度レンジと運転条件も定義しています。
今後は、空冷および吸収式チラーのソリューションを扱うガイドを順次公開する予定で、AIファクトリーを設計・建設・運用する事業者の選択肢拡大につながるかが注目されます。
