フレスコボール競技者88人を対象にした調査で、競技団体の環境理念を「知っている」選手ほど、環境問題への関心や競技への愛着、周囲への前向きな口コミ発信が高い傾向が示されました。研究は東洋大学大学院の井上慎也氏がまとめ、2025年8月に台湾・台北で開かれたAASM(アジアスポーツマネジメント国際学会)で発表されました。調査は2024年11〜12月に実施し、一般社団法人日本フレスコボール協会(JFBA)の環境保全の考え方の認知有無で比較しました。理念を認知している層では「環境関心」「スポーツへの愛着」「仲間意識」が相互に作用し、「ごみを減らす」「自然を傷つけない」といった具体的な環境配慮行動を後押ししていることも確認されました。一方、理念を知らない層では環境関心は行動に結び付くものの、愛着や仲間意識が十分に行動促進へ働きにくい傾向が示されたといいます。屋外で行うビーチスポーツの特性上、理念の共有が参加者の行動変容に影響する可能性があり、今後は競技普及と併せて、環境面のメッセージをどう伝えるかが注目されます。

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