アパレルや小売の売場づくりで、什器を「システム什器(固定)」と「ディスプレイ什器(変化)」に分けて設計し、運営の柔軟性と販促効果の両立を狙う考え方が広がっています。システム什器は陳列の均一性と再現性を重視し、日々の運営効率を支える一方、演出の自由度は限定的です。これに対しディスプレイ什器は、強化商品や季節企画に合わせて売場の印象や導線を切り替え、短期施策に対応しやすい点が特徴です。近年は全面改装より部分改装や更新を重ねる運用が増え、投資判断を部分ごとに行えること、売場の鮮度維持や来店体験の単調化防止につながる点が現場で評価されています。店舗ごとに最適解は異なり、今後は「什器の種類」ではなく「役割の配分」を軸にした売場設計が進む見通しです。

source: PR TIMES

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