伊勢志摩で唯一の酒蔵とされる伊勢萬(本社・三重県伊勢市)は、斗瓶取り純米大吟醸酒『おかげさま -重浪 SIKINAMI-』を2025年12月31日に発売します。兵庫県特A地区産の山田錦を100%使い、精米歩合は21%で、同社として初の水準です。生産は100本限定で、店頭とオンラインで販売します。
同商品は、もろみを酒袋に入れて吊るし、圧力をかけずに自然に滴り落ちる雫だけを集める「斗瓶取り(雫酒)」で仕上げます。雑味が入りにくい製法とされ、瓶詰めと瓶火入れは杜氏が1本ずつ手作業で行うため少量生産になります。熟成は3~5℃で21カ月以上とし、華やかな吟醸香に深い熟成香、柔らかな旨味、すっきりした後味を特徴に挙げています。
ラベルは版画家・古川泰九氏が「伊勢型彫絵」の技法で手作りし、「重浪」をモチーフに伊勢の海を表現しました。高価格帯の限定酒として、観光地・おかげ横丁周辺の店頭販売と通販を組み合わせ、遠方需要も取り込む構えです。オンラインの発送開始は2026年1月5日で、限定数のため早期完売の可能性があります。
