佐賀県嬉野市の温泉旅館「和多屋別荘」は、「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025」で最高賞のグランプリを受賞しました。選出は旅行新聞新社で、旅館を地域と世界をつなぐ拠点と捉えた「次代の嬉野創造」プロジェクトが評価対象です。

取り組みは、地域資源を①嬉野温泉(約1300年)②うれしの茶(約500年)③肥前吉田焼(約400年)という普遍的価値、②約2万坪の敷地という事業基盤、③革新的事業の三層に再定義し、観光と地域課題解決を同時に狙います。具体策として、2020年3月に温泉旅館として国内初のサテライトオフィスを開設し、2023年3月にはスタートアップ支援のインキュベーション施設を整備。文化面では蔵書1万冊超の書店を2022年1月に開業し、同年11月に創設した文学賞は第1回で2,170作品の応募を集めました。2025年4月には旅館内に外国人日本語学校を開学予定です。今後は、旅館を軸にした地域資源の再編集モデルが、他地域の観光施策へ波及するかが焦点となります。

【関連情報】

和多屋別荘 公式サイト https://wataya.co.jp/

source: PR TIMES

Share.