和歌山県和歌山市に新会社「WALL」が設立され、アークエッジ・スペースと県内企業6社の共同出資で資本金2900万円から宇宙産業の基盤づくりを始めます。和歌山大学とは「宇宙産業人材の実践的育成手法の研究」で共同研究契約を結び、人工衛星の設計・製造・運用を題材に人材育成と事業化を同時に進め、2028年に「和歌山製人工衛星」を県内から打ち上げる中長期目標を掲げます。
宇宙産業は通信や防災、地球観測などで需要拡大が見込まれる一方、地方では実践機会や事業化の場が不足しがちです。WALLは人工衛星開発の一連の工程を地域に開き、参画企業の獲得スキルを「実装」に結び付ける方針です。和歌山大学は衛星の製造・運用実績や大型パラボラアンテナなど受信設備を持ち、地上設備、通信、データ利活用まで含めた育成モデル構築を進めます。
和歌山県串本町では民間ロケット射場「スペースポート紀伊」の整備が進み、製造から打ち上げまでを地域内で捉えられる環境が整いつつあります。WALLは出資参画を広く受け入れ、地域課題に沿った宇宙技術の社会実装を拡大させる考えです。
【関連情報｜会社情報】
会社名：株式会社WALL
所在地：和歌山県和歌山市梅原579-1（ノーリツプレシジョン株式会社 内）
代表取締役：有井安仁
出資企業：アークエッジ・スペース、共栄テクシード、タカショーデジテック、PLUS SOCIAL、三木理研工業、ノーリツプレシジョン、BEE
source: PR TIMES