Blossom Energyは広島県竹原市で、国内初となる商用蓄熱式ボイラ「Blossom Energy G-TES」初号機の設置を完了し、2025年12月23日に成果報告会を瀬戸内ゴルフリゾートで開きました。装置は再生可能エネルギー由来の電力で蓄熱し、CO₂排出ゼロをうたい、蓄熱温度は最高1000℃、蓄熱容量200kWh、蓄熱時間2.5時間、温水の供給温度は最高80℃、連続供給20時間、温度変動は±5℃以内としています。
蓄熱は余剰電力を「熱」として貯めて必要時に取り出す仕組みで、電力の変動が大きい再エネの弱点を補う手段として注目されています。同社は黒鉛（熱を多く蓄えやすい材料）を用いた方式を採用し、燃料タンクや配管の維持管理が不要になる点も利点に挙げます。経済面では燃料費を4割削減し、投資回収は7〜10年を想定するとしています。
同社は2026〜2027年に実証データを基に量産設計と拡販、2028〜2029年に暖房・冷却など用途展開、2030年に国内3000機設置を目標に掲げており、産業用熱需要の脱炭素化に向けた導入拡大が焦点になります。
【イベント情報】
成果報告会 2025年12月23日 10:30〜11:30
瀬戸内ゴルフリゾート 広島県竹原市吉名町831
source: PR TIMES