東京大学発スタートアップのHighlanders(東京都豊島区)は12月24日、国産AI四足歩行ロボットでクマによる人身被害の未然防止を狙う「KUMAKARA MAMORU」プロジェクトを開始した。総重量60kgの機体に最大30kgの装備を積み、赤外線サーマルカメラとAI解析で夜間も検知し、映像と位置情報を共有して対応を急ぐ。狙いは駆除ではなく、人里と山林の境界にロボットを展開して接近を判断し、スピーカーやフラッシュライトで威嚇しつつ「生活圏に入らない」学習を促す点にある。背景には、市街地出没の増加と、巡回や追い払いを担う猟友会の高齢化・人手不足がある。同社は今後、里山で実証実験を本格化し、抑止効果や有効な威嚇手法、運用モデルを検証した上で、自治体・地域団体との連携による全国展開を目指す。
source: PR TIMES
