朝日新聞社は2025年度の第52回大佛次郎賞(散文作品)を木内昇さんの歴史小説『雪夢往来』(新潮社)に、第25回大佛次郎論壇賞(論考)を熊本史雄さんの『外務官僚たちの大東亜共栄圏』(新潮選書)に決めました。いずれも選考委員の審議で決定し、贈呈式は2026年1月29日に東京都内で行われます。『雪夢往来』は江戸後期の越後で『北越雪譜』が世に出るまで約40年の経緯を描き、地方人の胆力や「人は何をよりどころに生きるのか」というテーマを問う内容です。『外務官僚たちの大東亜共栄圏』は、一般に軍部主導とされがちな構想に外務省エリート外交官が深く関与した点を、膨大な史料で検証したといいます。大佛次郎賞は1973年に創設、論壇賞は2001年に新設され、散文と社会的論考の両面から表現・言論を顕彰してきました。今後は贈呈式に向け、関連行事や取材案内の発表が焦点になります。

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大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞 公式サイト https://www.asahi.com/corporate/award/12834987

source: PR TIMES

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