一般社団法人いびき無呼吸改善協会の調査で、過去1年以内に寝不足が原因で「ヒヤリ(危ない・焦った)」経験がある人は82%に上りました。全国の20〜70代男女300人を対象に2025年12月16〜21日に実施し、頻度は「年に数回程度」43.0%が最多でした。ヒヤリの場面は「仕事中(会議・PC作業など)」24.0%、「車の運転中(信号待ちなど)」15.6%が上位で、集中力が求められる場面に偏りました。寝不足・眠気の原因は「夜更かし・スマホ使用」27.3%が最多で、「ストレスや不安で寝つけない」19.1%、「夜中に目が覚める・熟睡できない」16.7%が続きました。一方、「鼻づまり・口呼吸で呼吸がしづらい」4.3%、「いびき」2.7%、「無呼吸を指摘」0.3%もあり、睡眠時無呼吸症候群(SAS、睡眠中に呼吸が止まる病態)の潜在リスクが示唆されます。日中の強い眠気が「月に数回以上」は合計約35%でしたが、対策で「いびき・無呼吸の検査」を挙げたのは0.9%にとどまりました。協会は生活習慣の見直しに加え、症状が続く場合は専門的確認を選択肢に入れる重要性が増すとしています。
