将来宇宙輸送システム(ISC)は2025年12月23日、米国で計画していた再使用型ロケットの垂直離着陸試験「ASCA 1.0ミッション」を中止し、国内で開発する液体メタン燃料エンジンによる実証に軸足を移す方針を示しました。米国連邦航空局(FAA)の許可が2026年3月までに得られない見通しが主因で、2027年度中の打上げ実証を目標に掲げます。背景には、米Spaceport Americaでのリース契約や申請手続きが進む一方、正式受理に時間を要し、米政府閉鎖の影響も受けた点があります。ISCは米Ursa Major TechnologiesのHadleyエンジン調達で開発を進めてきましたが、国内では2025年4月に小型液体メタンエンジンの燃焼試験に成功。さらに荏原製作所のロケットエンジン用電動ターボポンプが2025年9月に実液試験を完了したことなどを踏まえ、国内試験へ切り替えます。今後は国内で離着陸実証を進め、人工衛星打上げ手段不足への対応につなげる構えです。

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公式発表(2025年12月23日)https://innovative-space-carrier.co.jp/news/20251223

source: PR TIMES

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