タレント・モデル・広告ディレクターの川島琴里さんが、履歴書やSNSに書けなかった「空白の時間」や「沈黙」を価値として捉え直す社会派アーカイブプロジェクト「透明な履歴書」のティザーページを2025年12月26日に公開しました。運営は合同会社COTOLX(東京都渋谷区)で、公開済みのページはトップページと一部エピソードです。
同プロジェクトは、初対面の相手や企業を検索で判断し、生成AIの要約(AIO:AI Overview)で評価が先行しやすい状況に対し、「検索結果だけで人生は語れるのか」を論点として提示します。療養や離職、挫折などが経歴上は「欠落」に見え、Web上では文脈不足のまま固定化されやすい点を課題として扱います。
今後は連載の公開、音声朗読コンテンツの追加、メディアとの対話へ展開する予定です。あわせてCOTOLXは、情報の削除ではなく背景や文脈を補って印象形成の輪郭を整える手法を「検索景色のデジタル美容整形」と定義し、尊厳を守るブランディングの方向性として示しました。検索・要約の影響が強まる中、発信の設計がどこまで社会実装されるかが焦点になりそうです。
