戦略コンサル志望者向けスクール「ケース面接対策塾Strategists」を運営するトップティアは、初回面談で得た500名超の相談データを分析し、ケース面接対策の悩みで最多は「施策立案・具体策の創出・仮説の弱さ」152件だったとまとめました。次いで「構造化・フレームワーク構築・網羅性」136件、「時間管理・思考スピード」64件が続きました。対象は戦略ファーム志望が88%、総合コンサル志望が12%、属性は新卒・大学院生55%、既卒・社会人45%です。仮説面では、解決策がありきたりになる、具体策が出ない、初期仮説が立たず着手できないといった声が中心でした。構造化では論点整理やロジックツリー作成、MECE(漏れなくダブりなく)を意識した洗い出しに課題が出たといいます。ほかに「フェルミ推定・定量分析」58件、「コミュニケーション・伝え方」53件、「ディスカション(議論対応)」46件も一定数ありました。背景として同社は、フレームワーク理解やフェルミ推定、一定量の練習といった基礎を終えた層が増え、「やり方を知って慣れる」だけでは差がつきにくくなっていると整理しています。今後は、思考の深さや短時間で再現性高くまとめる力をどう鍛えるかが、対策の中心課題になりそうです。
