栃木県日光市のカフェ「PICNIKKO」(同市御幸町)は、モーニングを単品中心からセットメニュー中心へ切り替え、2025年12月28日から本格導入します。提供は7時30分〜10時30分(L.O.10時)で、価格帯は税込1,200〜2,000円程度です。企画・設計・編集・広報を一体で支援するNEIGHVERSE(同市)が、空間設計からメニュー開発、情報発信まで横断して改善した実装事例として公開しました。PICNIKKOはNEIGHVERSEの運営店舗ではなく、同社は支援提供者です。
刷新では、主食(トースト/ごはん系)にスープやヨーグルトなどを組み合わせ、「選びやすさ」と提供負荷を抑えた「運用の安定」を狙いました。日光らしい食材として湯波、羊羹、たまり漬け等も構成に取り入れ、「日光を旅するモーニングプレート」をうたいます。混雑時の品質維持に向け、注文〜提供〜滞在の動線や店内レイアウト、掲示・メニュー表の情報設計も見直したとしています。
背景には、観光地である一方、朝に営業する飲食店が少なく「軽い朝食を取って出発しにくい」という課題があります。NEIGHVERSEは来店前の期待値調整を目的に、写真・言葉・導線(SNSやメニュー表、Google向け情報)も整備しました。テスト運用は2025年11月1日〜12月27日に行い、検証を踏まえて本格導入に移行します。今後、セット化が観光客と地元客双方の朝の選択肢拡大につながるか、提供体制の安定や情報発信の継続が焦点になりそうです。
