日立製作所(東京都千代田区)は2026年2月、工場の設備故障診断を支援するAIエージェントHMAX Industryの新機能「現場サポートAIナビ(Field Support AI Navi)」を今月から提供する。保全員が点検中に故障を見つけた際、タブレット端末などで質問すると原因と対策を提示する仕組みだ。

対象はディスクリート産業やプロセス産業の製造現場で、動力設備や制御装置、ポンプ、バルブなどの設備・機器を想定する。提供形態はAPI as a Service(APIaaS)またはパッケージシステムなどで、現場の運用や既存システムに合わせて導入できる。

中核は、顧客が蓄積した図面をナレッジグラフ(設備や部品の関係性をデータ構造で表したもの)として生成AIが読める形に変換し、保全記録などのOTデータ(現場設備の運用データ)と組み合わせる点にある。さらにSTAMPなどに基づく日立の設備故障原因分析プロセス「OTスキル」を生成AIに学習させ、推定根拠に基づく診断支援につなげる。

背景には生産年齢人口の減少や熟練技術者の不足、拠点のグローバル化に伴う人手不足がある。日立は大手製造業での試験運用や共同検証の実績を踏まえ、将来は現場データをリアルタイムに収集・分析して運用へ組み込む「フィジカルAI」への発展をめざすとしている。

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