東京発のメディア・プラットフォーム「Nothingness」は、年次レポート『Far Eastern Research 2025: A Year Inside Tokyo’s Fashion and Cultural Scene』を刊行し、Amazon Kindleで販売を始めました。年1回の継続刊行を予定するシリーズの第1弾です。パンデミック後の東京ではファッションのローンチやポップアップ、展示、インフォーマルな集いが高頻度で行われ、海外からの来訪者も増えているとし、本書は「決定版のトレンド予測」ではなく、2025年の同時代性を現場目線で記録することを狙いに据えます。内容にはTravis ScottやJustin Bieber、Futura、Kawsといった来訪者の動き、Undercoverの35周年、Neighborhoodの30周年など国内ブランドの節目、藤原ヒロシ(Fragment Design)や野村訓市(Tripster)、Poggyらのプロジェクト、Human MadeのIPO、Verdyの海外での活躍、SoshiotsukiやMASUなど新興勢の動向が含まれます。著者はYuki Abe(Nothingness)で、発表元はシーズ・オブ・タイム株式会社(東京都渋谷区、2024年2月設立)。今後は年次刊行を通じ、東京の変化を時系列で追える参照性が高まるかが焦点になりそうです。

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