福岡市と近郊で12月、70歳以上の免許保有者が30日間「車を使わない生活」を試す実証プログラムが始まった。参加費は無料で先着30人、申込受付は2026年2月28日まで。期間中は電話・LINEの相談窓口を設け、行政の支援制度や民間サービスを使いながら買い物・通院などの移動を代替できるかを確かめる。
背景には高齢運転者事故の多さがある。福岡県内では2024年に高齢者が運転する車による事故が4,503件で、全事故の約25%を占めた。一方、65歳以上の免許保有者の64.2%が将来の自主返納を意識する一方、返納率は全国で約2.2%にとどまる。返納後に不便を感じる割合は都市部25%、地方都市37.5%、過疎地60.5%とされ、不安の解消が課題だ。
協力企業の特典として食材・弁当宅配、シェアサイクル割引、立ち乗りシニアカーの1週間無料レンタルなどを用意し、実証結果を基に車に頼らない生活支援サービスの構築を目指す。
【プログラム情報】
名称:おためし車なし体験
申込受付:2025年12月1日〜2026年2月28日
対象地域:福岡市内と福岡市近郊
source: PR TIMES
