アストンマーティンは、ハイパーカー「Valkyrie」2台とGTカー「Vantage」2台の計4台で、2026年のFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦すると明らかにしました。Valkyrieは2025年シーズンと同じドライバー体制を維持し、Vantageは現行1台から2台体制に拡大します。
Valkyrieはル・マン・ハイパーカー(LMH)規定のマシンで、007号車はトム・ギャンブルとハリー・ティンクネル、耐久戦ではロス・ガンが加わる布陣です。009号車はアレックス・リベラスとマルコ・ソーレンセンが担当し、長距離戦でロマン・デ・アンジェリスが加わります。2025年シーズンには、WECで連続ポイント獲得、富士6時間総合5位、ル・マン24時間で12位と14位完走など、累計約2万2000マイルを走行して実戦データを蓄積しました。
一方、パートナーチームのHeart of Racing(THOR)は、Vantage GT3で参戦するLMGT3クラスを2026年から2台体制に拡充します。27号車はチーム代表のイアン・ジェームズが3季連続で乗り、23号車にはGT World Challenge Americaで表彰台3回の実績を持つグレイ・ニューウェルがステップアップします。VantageはWECに15年連続参戦となり、53回のクラス優勝と11の世界タイトル、ル・マン5勝など、GTメーカーとして2番目に多い勝利数を持つモデルです。
ValkyrieはIMSAとWECという2大スポーツカーシリーズに同一ハイパーカーで参戦する唯一の存在であり、2026年は蓄積したデータを生かした上位進出が期待されます。Vantageも2台体制によるセットアップ共有と戦略の幅拡大により、アストンマーティンが通算12回目のGT世界選手権タイトル獲得を狙うシーズンとなりそうです。
source: PR TIMES
