2025年12月7日に台湾・国立台北商業大学で開催された「大学ストリートダンスワールドカップ2025」で、日本代表チームが決勝を制し、2024年大会に続く世界二連覇を達成しました。主要メンバーの多くを入れ替えた新体制での連覇は大会史上初で、日本の大学ストリートダンスの層の厚さを示す結果となります。

日本代表は、昨年の優勝メンバーから大幅に構成を刷新した「二代目」チームで出場し、女性メンバーが過半数を占める編成でした。決勝では、体格で勝る他国選手に対し、ジャンプやステップの密度などエネルギー量の高さ、日本特有の細かなリズム取りや表現力といった技術、さらにKrump(感情表現を重視した激しいダンス)やElectro(素早い手足の動きが特徴のスタイル)など多様なジャンルを織り込んだ構成が評価され、観客と審査員を魅了しました。

チームは、スポンサーからの資金引き上げにより当初は遠征費の確保が難しい状況にありましたが、クラウドファンディングで広く支援を募り、渡航・活動資金を確保しました。代表選出後も、チームビルディングや模擬戦練習、日本人サポーターからのフィードバックを重ねることでチーム力を高め、本番での連覇につなげたとしています。

全日本大学ストリートダンス連盟は、この連覇を機に、国内大学リーグの拡大や高校・社会人リーグとの連携強化、日本代表強化プロジェクトの継続に取り組む方針です。今後、競技としての環境整備や国際大会での実績の蓄積により、ストリートダンスがバスケットボールやサッカーに並ぶ大学スポーツの選択肢となるかが注目されます。

【イベント情報】

大会名 大学ストリートダンスワールドカップ2025

会場 国立台北商業大学(台湾・台北市)

開催日 2025年12月7日

source: PR TIMES

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