女子ハンドボール日本代表「おりひめジャパン」は、オランダとドイツで11月26日〜12月14日に行われている第27回IHF女子世界選手権で全体13位となり、アジア勢最高成績を収めました。予選ラウンドはデンマークに19-36、ルーマニアに27-31と連敗スタートでしたが、その後はクロアチア戦から負けなしの2勝1分と立て直しました。
チームは6月就任のモーテン・ソウバク監督の下、ヨーロッパ遠征と国内合宿で連携を強化。大会では守護神・亀谷さくら、司令塔・相澤菜月ら欧州組と中堅・若手がかみ合い、後半だけのスコアではクロアチア戦15-9、スイス戦14-11、ハンガリー戦19-18、セネガル戦16-10と4試合連続で相手を上回りました。
メインラウンドではスイスに勝利後、昨年のパリ五輪世界最終予選で28-37と大敗したハンガリーに26-26で引き分け。5点差以上の勝利なら決勝トーナメント進出の可能性が残る状況で、一時は6点リードし「1年前とは見違える」(協会関係者)内容を示しました。最終戦のセネガルにも競り勝ち、メイングループⅠは2勝1分で4位フィニッシュとなりました。
32カ国制となって以降、日本の13位は2021年大会の11位に次ぐ成績です。欧州勢からの勝利・引き分けはクロアチア、スイスへの勝利とハンガリー戦ドローで、獲得勝点自体は過去大会から「+1」にとどまるものの、指揮官は「期待以上の成果」と前進を強調しています。
代表は12月9日に帰国し、今後は2026年愛知・名古屋アジア競技大会とアジア選手権(次回世界選手権予選)、2027年ロサンゼルス五輪予選に向けて、国内外の所属チームで課題であるシュート決定力の向上などに取り組む見通しです。
【大会情報】
第27回IHF女子ハンドボール世界選手権
期間:2025年11月26日〜12月14日
開催国:オランダ、ドイツ共催
source: PR TIMES
