ひふみ株式会社(東京・中央区)は、株式会社JPX総研が2025年12月9日に発表したAI開示情報検索サービス「J-LENS(ジェイレンズ)」β版の開発で、生成AIによる技術支援を行いました。東京証券取引所に上場する企業の開示文書を対象に、表記ゆれや否定表現、数値条件などを含む複雑な検索ニーズへ対応し、検索精度と開発スピードの両面で貢献したとしています。

J-LENSは、自然文(話し言葉に近い文章)での検索を可能にするサービスで、従来のキーワード検索では拾いにくかった情報もベクトル検索というAI技術で抽出します。ひふみは、金融・証券分野に特化した生成AIを用いて検索エンジンをチューニングし、開示資料特有の専門用語や文書構造を学習させた結果、JPX総研側が単独で行う場合に年単位かかるとみられた検証プロセスを数カ月規模まで短縮したと説明しています。

また、JPX総研の開発環境に合わせたマークダウン形式での成果物提供などにより、チューニング済みモデルの導入作業を約2日で完了できる形にし、大規模な金融インフラの開発現場で生成AIを素早く実装する事例となりました。両社は、WeWorkのコミュニティを通じた出会いをきっかけに、課題定義からデモ、契約、実装までを約5カ月で進めた「爆速開発」の舞台裏もイベントで共有しています。

今後ひふみは、証券市場向けのデータ分析や上場企業のAI活用支援を拡大し、有価証券報告書レビューや適時開示コンサルティングなどを通じて、投資家の情報アクセス改善と日本企業の生産性向上に寄与したい考えです。一方、J-LENS自体の本格運用や機能拡張は今後の検証結果に左右されるため、β版での利用状況や市場ニーズを踏まえた改善が焦点となります。

【サービス情報】

J-LENS クライアントポータル

https://clientportal.jpx.co.jp/ClientPortal/s/j-lens?language=ja

【企業情報】

ひふみ株式会社 企業サイト

https://corp.hifu3.com

source: PR TIMES

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