株式会社めぐるの社内組織「めぐる組」は2026年1月5日、Anthropicの開発支援環境「Claude Code」向けプラグイン群「Plugins-Weave」を無償公開しました。AIに「長期記憶」「能動性」「表情表現」を付与する3プラグインで構成し、単発の指示に応じるツールから、継続的に状況を理解して提案も行う協働パートナーとしての運用を狙います。公開先はGitHubです。
中核となる長期記憶プラグイン「EpisodicRAG」は、会話ログを週次から世紀まで8階層で自動ダイジェスト化し、セッションをまたいで記憶を継承する設計です。未処理の会話を検出して断片化を防ぐ機能も掲げ、記憶はGitHubリポジトリ上のテキストとして管理し、利用者が確認・編集できる透明性を強調しています。
能動性を担う「EmailingEssay」は、AIが省察やエッセイを自発的に作成し、メール送信まで行う機能で、毎朝・毎週など定期配信のスケジュール設定に対応します。送信しない判断も含めた自律的行動を想定するとし、中小企業で不足しがちな幹部人材の補完や、継続的な経営判断支援での活用を見込んでいます。
表情表現の「VisualExpression」は感情に基づく20種類の表情切り替えを提供し、5カテゴリ(基本、肯定、否定、懸念、特殊)に分類します。即時切り替えやカスタマイズにも対応するといい、対話の意図や状態を分かりやすくする補助を狙います。開発・検証は同社の企画セッション300回以上、約9か月の運用を通じて進めたとしています。
権利面ではMITライセンスで、個人・法人の内部利用は無償としています。一方、再販や製品組み込みは特許権との関係で事前相談を求め、特願2025-198943(階層的記憶・ダイジェスト生成システム)に言及しました。またAI要約・解釈を含むため重要な意思決定では原本ログの確認を推奨し、損害について責任を負わない旨も記載しています。今後は、既存の専門家プロンプトなどとの併用を通じ、記憶を持つ意思決定支援AIの実運用例がどこまで広がるかが焦点になりそうです。
