ステンレス表面処理加工のアベル株式会社(大阪府八尾市)は2025年、創業60年の節目に自社ウェブサイト(abel-s.co.jp)を全面リニューアルし、独自技術「Abel Black(アベルブラック)」のロゴデザインを刷新しました。Abel Blackは電気や薬品を使ってステンレス表面に酸化被膜を成長させ、その膜で光を干渉させることで深い黒色を発色させる特許技術で、同社によると世界唯一の方式と位置づけています。
新サイトでは、会社概要や沿革、理念・ビジョンなど「会社」情報を再整理し、Abel Blackをはじめとする技術ページを強化しました。平板材・コイル材といった製品情報も再構成し、取引先向けのプロジェクトパートナー情報、導入事例やFAQ、技術資料などニュース・リソース系コンテンツも拡充しました。初めて企業を知る人から設計・デザインの専門家までを主な利用者として想定し、技術力とものづくり姿勢を分かりやすく伝える構成としています。
刷新されたAbel Blackロゴは、光の干渉で黒を表現する技術の特徴を踏まえ、「光」の文字を抽象化したモチーフを黒い四角形の中に収めたデザインです。黒の奥行きを生み出す技術の本質を象徴すると同社は説明しています。ロゴタイプには、同社創業年と同じ1965年に生まれた書体を採用し、歴史と技術革新を重ね合わせました。デザインはスイスと東京を拠点とするOffice for Typographyのチビン・トリュー氏とチロン・トリュー氏が担当しました。
アベルは、ステンレス表面処理と材料販売、加工を含む受託販売を主業務とし、黒色に特化したAbel Black技術を軸にデザイナーや設計者との協業拡大を狙います。今回のリニューアルにより、自社技術の理解促進と新規案件獲得の基盤を整えた形で、今後は国内外の建築・インテリア分野などでの採用拡大がどこまで進むかが焦点となりそうです。
【会社情報】
アベル株式会社
大阪府八尾市南太子堂1-1-42
代表取締役社長 居相浩介
事業内容:ステンレス表面処理及び材料販売、加工を含めた受託販売
source: PR TIMES
