アンセル・ヘルスケア・ジャパンは12月19日、アセトンに対する耐透過時間が15分以上の使い捨て化学防護手袋「TouchNTuff 93-800」の国内販売を始めた。アセトンやメチルエチルケトン（MEK）は塗装、金属加工、印刷、自動車などで溶剤として使われ、吸入や皮膚からの吸収が速いことが課題とされる。従来は厚手手袋や二重装着、数分ごとの交換で対応する例があり、操作性低下につながっていた。同社によると新製品は独自の化学バリア技術とネオプレン・ニトリル・天然ゴムラテックスの多層構造で、二重手袋を不要にする狙い。化学防護はEN ISO 374-1 Type A、ASTM F739、JIS T 8116:2005に適合し、機械的特性もEN 388に適合する。併せて再利用型の「AlphaTec 53-002/53-003」も展開し、試験化学物質18種中16種でクラス6（耐透過480分以上）を達成したとしている。法改正でリスクアセスメントが求められる中、現場の保護具選定は規格適合とデータ整備が焦点となりそうだ。
【商品情報】
TouchNTuff 93-800
AlphaTec 53-002／53-003
公式情報 https://www.ansell.com/jp/ja/campaigns/enresourcecenter/new-industrial-safety-and-health-act
source: PR TIMES