キャディ(東京都台東区)は、2026年に製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」の機能拡充とAI解析の高度化を進め、設計・調達・品質など製造業のバリューチェーン統合を担う基盤へ進化させる方針を示しました。累計エクイティ資金調達額は257.3億円で、データ活用を軸に「物的イノベーション」を加速させる考えです。2025年の製造業は技術革新の加速に加え、サプライチェーン再構築、脱炭素対応、米国の関税政策の変動などで迅速かつ柔軟な対応が求められたと整理します。AIが社会実装段階に入る一方、製造業は物理法則に制約される「物的限界」があり、現場とデジタルの往復に時間がかかる点が課題だといいます。設計や調達で同じ検討を繰り返す「車輪の再発明」を減らすため、過去の経験・知見・データを資産化し、意思決定と実行の速度を高める構想を掲げました。キャディは業界の“場づくり”も進め、2025年9月に東京で招待制カンファレンス「CADDi UNLEASH 2025」を初開催し、製造業の経営層中心に1,000名超が参加。米ラスベガス約200名、タイ・バンコク約120名規模の招待制イベントや国内各地の開催を通じ、ネットワークを16都市以上に広げたとしています。今後はプロダクト拡充と解析高度化をてこに、企業横断のデータ連携を進められるかが焦点になりそうです。

Share.