情報通信企業のゼネテック(東京都新宿区)は、組込みソフト開発のロボット競技「ETロボコン2025 プライマリークラス チャンピオンシップ大会」に、新卒エンジニアのみで構成したチーム「Team:Genkai」を派遣し、全国30チーム中8位の成績を収めたと明らかにしました。同社は成績だけでなく、新人育成の成果が確認できた点を強調しています。
ETロボコンは、ロボットの走行制御とソフトウェア設計を競う大会で、ゼネテックは若手エンジニアの実践的な育成の場と位置づけています。「Team:Genkai」は2025年9月の東京・北関東地区大会プライマリークラスで、競技部門と総合部門の2冠に加えIPA賞も獲得し、全国選抜のチャンピオンシップ出場権を得ていました。
開発では、短いサイクルで試作と改善を繰り返す「スクラム」型手法を採用し、新卒メンバー自身が目標設定からタスク分解、振り返りまで担当。先輩社員はメンターとして支援する一方、あえて答えを示し過ぎない方針を取り、「自分で考え、周囲を巻き込んで動く」力を重視したとしています。この取り組みにより、走行技術やモデル設計の向上に加え、課題発見力やプロジェクト完遂力が高まったと同社は見ています。
今後ゼネテックは、競技参加とスポンサー活動の双方を通じてETロボコンへの関与を続ける方針です。今回得た「自走するエンジニア」育成のノウハウを社内外で磨き込み、組込み開発人材の底上げと業界全体の発展につなげられるかが注目されます。source: PR TIMES
