半導体メーカーのソシオネクストは、2025年11月から新横浜本社ビルで使用する電力の100%を再生可能エネルギー由来に切り替えました。同社はこの結果、2025年度のグループ連結ベースの再生可能エネルギー比率が18.6%と前年度の9.4%から約2倍に拡大し、2026年度には約30%に達する見通しとしています。
同社は温室効果ガス排出量のうち、自社が購入する電力などに伴う「Scope2」を段階的に削減し、Scope1と合わせて2050年までにカーボンニュートラルを実現する目標です。再生可能エネルギー(太陽光や風力、水力など化石燃料を使わない電力)への切り替えを、主要拠点で計画的に進めてきました。
取り組みの内訳としては、2024年4月に京都事業所で35%、名古屋事業所で25%の再エネ電力導入を開始。欧州2事業所と関東圏データセンターでは同月から100%化しています。2025年4月には仙台事業所でも100%導入を開始しており、今回の新横浜本社の切り替えで国内外の主要拠点で再エネ比率が一段と高まりました。
半導体業界では、製造・設計工程で大量の電力を消費することから、再生可能エネルギーへの転換や省エネ投資が重要な経営課題になっています。ソシオネクストは、環境負荷低減と事業成長の両立を掲げ、サステナビリティを重視した事業運営を継続するとしています。今後は、他拠点への導入拡大や、電力使用量そのものを減らす施策などがどこまで進むかが注目されます。
source: PR TIMES
